やっとニキビが治っても、そのまま赤く跡になってしまった、くぼみとして残ってしまった、という経験はありませんか?跡がなかなか消えないと、「ずっとこのままなのかな…」と不安になること、ありますよね?
これは「ニキビ跡」と呼ばれて、一度できてしまうと治すのには時間がかかります。
そこで、ニキビ跡へのケアとして欠かせない化粧水を選ぶ際の成分と、市販おススメ化粧水をまとめました!ニキビ跡には化粧水のケアが断然効果的なので、参考にしてみて下さいね。
ニキビ跡とは?
ニキビ跡というのは、ニキビによる炎症が肌の奥にまで広がり、ニキビ自体が治っても、「ニキビ跡」とよばれる跡が残ってしまう状態のこと。種類は2つあります。
色の変化
赤みを帯びてなかなか消えない状態や、茶色などに色素沈着した状態
形の変化
クレーター状に陥没したり、硬く盛り上がってシコリ状になったりしている状態
特に男性は、思春期以降、男性ホルモンが活発に活動するためニキビに悩む方もいますね。ニキビを間違った方法でケア・放置したことによりニキビ跡が残ってしまうことも多いです。残ってしまったニキビ跡は、正しい方法で継続的にケアしていく必要があります。
ニキビ跡のタイプ
化粧水を選ぶ前に確認しなくてはいけないことが、ニキビ跡の種類です。自分にあった成分が含まれている化粧水を選ぶことが大切なのでここで確認しましょう。
赤みタイプ
ニキビがあった場所に赤みだけが、ぽつんと残っている状態
ニキビが落ち着いてから半年程度は、炎症が跡として残ることも!
通常は時間とともに赤みが薄くなっていきますが、肌のダメージが大きいと半年~1年以上跡が残ることもあります。
色素沈着タイプ
シミのようになった茶色いニキビ跡
ニキビの炎症によりメラノサイトが刺激されると、メラニン色素が大量に生成されます。
通常メラニン色素は皮膚のターンオーバーにより排出されますが、生成される量が多いと排出が追い付かず、色素沈着してシミのように茶色く残るのです。
クレータータイプ
肌表面がクレーター状にへこんでいる状態
これは、真皮までダメージが進んだ状態です。
ニキビの原因であるアクネ菌が増殖すると、表皮だけでなく真皮まで破壊されます。
破壊された真皮は時間の経過とともに修復されるのですが、修復スピードの差が、凹凸となって現れます。ニキビを無理やり絞り出そうとしたり不衛生な器具でつぶしたりすることも、へこんだニキビ跡の原因になります。このタイプのニキビ跡は、完全に元の肌状態にするのは難しいとされています。
ニキビ跡ケア 選ぶべき化粧水の成分は?
毎日のケアで欠かせない化粧水。「ニキビ向け」と書いてある化粧水でも、本当に自分の肌状態にあった成分が入っているのか、確認してくださいね。ニキビ跡の種類によって選ぶべき成分がありますので、それぞれのタイプ別にまとめました。
赤みタイプ
抗炎症成分
グリチルリチン酸ジカリウム、アラントインなど
色素沈着タイプ
美白成分
ビタミンC誘導体、アルブチン、トラネキサム酸、コウジ酸など
クレータータイプ
整肌成分
アラントイン
グリチルリチン酸と同じく抗炎症作用を持った成分で、角質を再生しやすくする働きもある為、「赤みのあるタイプ」のニキビ跡だけでなく、「色素沈着」や「クレーター」の予防も期待できます。
タイプ別 おススメ市販化粧水
ニキビ跡のタイプ別に配合されているといい成分がわかったところで、次にタイプ別におススメな市販の化粧水を紹介します!
赤みタイプ
色素沈着タイプ
クレータータイプ
一度出来てしまったクレーターは肌のターンオーバーなどでは自然に消えたりはしません。完全に治すのは難しくなり、自分でできるケアは限られますが、保湿をしっかり行って乾燥させないこと、肌を良い状態に保つ事が大切です。
保湿効果のある化粧水を紹介します
ロート製薬 ヘパソフト【医薬部外品】
アラントイン
グリチルリチン酸ジカリウム
ヘパリン類似物質
ヘパリン類似物質は、肌の表面で保湿をするワセリンなどとは異なり、角質層まで染みこむため、保湿効果が長続きします。
ニキビ跡ができないようにするためにできる事は?
ニキビ跡ができないようにするためにはどんなことに気を付ければいいのでしょうか?3点お伝えします。
触らない・つぶさない
ニキビができると、「早く治そう」という思いから、つい触ったり潰したくなったりしますよね。ニキビは毛穴に皮脂が溜まっている状態です。膿の一部を取り出しても、中では皮脂が残っていて、また肌状態もニキビができやすい状態のため、膿や皮脂を取っても良くなることはありません。傷ついた皮膚から手の雑菌が入り炎症を悪化させる可能性もあります。
傷が大きくなれば、クレーター状のニキビ跡になって改善が難しくなってしまいます。
触る、潰すという行為はでき始めたニキビを悪化させる恐れがあるので、絶対に止めましょう。
負担のかかるスキンケアをしない
ニキビを早く落ち着かせようと、間違った方法でスキンケアをしてしまうことが、かえって悪化させることがあります。
ゴシゴシこすったりシャワーを顔に直接当てたりするのは刺激になるため止めましょう。
1日に何回も洗顔していたり、毛穴の詰まりをなくすためにブラシなどで強くこすって洗顔している人がいますが、かえって皮膚を傷つけ、肌が乾燥してトラブルが大きくなります。低刺激なスキンケアアイテムを選び、化粧水や乳液、クリームを使って適度なうるおいを届けてあげましょう。
紫外線対策を徹底する
ニキビ跡の色素沈着は紫外線によって起こるため、紫外線対策をすることも重要です。
通常、紫外線によって生成されたメラニン色素は、ターンオーバーにより排出されるため、次第に消えていきます。でも、ニキビによって炎症が起きている状態で紫外線を大量に浴びると、ターンオーバーが乱れそのままシミのような跡になってしまうことが。 紫外線対策は季節を問わず徹底しましょう。
気になるニキビ跡になってしまったら?
気をつけていても出来てしまったニキビ跡。気になって素肌に自信が持てなかったりするのはつらいですよね。
ダメージが強い赤みや色素沈着は自力で治すのは時間がかかりますし、クレーターにおいては自己治癒で治すのは残念ながら難しいといえます。では諦めなければならないかといえばそうではなく、ニキビ跡は皮膚科・美容皮膚科で治療することが可能です。ニキビ跡の状態に合わせた様々な治療が受けられます。
まとめ:自分にあった化粧水でニキビ跡の撃退を
男性のお肌は、女性のお肌に比べてそもそもニキビができやすく、ニキビの炎症も続くためニキビ跡になりやすいお肌です。まずは、ニキビ跡の予防として一番はニキビを作らないこと!原因となるニキビの炎症が重症・長期化するほど対処が難しくなります。
スキンケアの基本である洗顔、化粧水、乳液やクリームを徹底すること、目立つニキビ跡は、原因にアプローチする有効成分を配合したアイテムを使ったケアを続けましょう。ターンオーバーが整い、内部の炎症が収まることで徐々に赤みや色素沈着が目立たなくなっていくはずです。
それに加えて規則正しい生活で身体の内側からもケアを!ニキビ跡を撃退していきましょう。